週休3日制の進展に伴う働き方改革への対応と計画づくりの重要性
パナソニックの週休3日制の記事を見て
先日の日本経済新聞の記事を見ていたら、パナソニックが週休3日制を導入という記事が掲載されていました。まずは、5000人から試験導入とのことですが、これから、週休3日制も含む働き改革の流れは、大手企業を中心にますます加速するのかなと思います。
それによる中小企業への影響と今後の方向性
これによって、どのような影響が考えられるだろうと思い巡らせてみました。
たまたま、当社のクライアント企業で一部上場企業グループから直接受注して製品製造している会社は、その顧客の大手企業が自社工場の働き方改革に伴う就業時間制限により造りきれなくなった分を、チャンスと捉え、受注して大きく利益を伸ばしました。一方で労働時間も一緒に伸びました。そして、これを原資にその会社では今年になって賃上げを進めています。賃上げ税制も活用する予定です。
利益が伸びたことはプラスですが、労働時間が伸びたことは、もしかしたらマイナスかもしれません、(従業員は時間外賃金が増えて喜んでいるみたいですが)
中長期的には働きやすさを求める優秀な人材は週休3日制も含め労働条件が良い会社への入社を志向するのではと思います。その為、人材採用がますます難しくなるなどデメリットが出てくることも予想されます。
給与を変えないで、労働時間を短縮すれば実質的な賃上げになります。同じ売上高で利益を確保して、それを行おうとすれば、生産性を上げるしかありません。
システム化による省力化や多能工化の推進などを含め効率化を模索する必要がさらに強まっており、避けて通れなくなってくると思います。
すぐには難しい会社は、時間軸により短期と中長期に分けて対応を考えることも必要かもしれません。
取り組み始めている中小企業も出てきている
それをしわ寄せとしてピンチと捉えるか、チャンスと捉えるかは各社様々だと思います。
たまたま、その記事が日経新聞に掲載された日に製造業の中小企業の社長様にお話しを聞く機会があり、その方が社内の生産性を高めながら週休3日制に取り組もうとしていると言っているのを聞きました。(記事の話はこちらからはしていない)
それを聞いて、早くも取り組もうとする企業が出ていることに驚きを感じました。
今後大切になってくること
上記に対してすぐには対応できないと思っている経営者の方にとって今後大切になってくることは、次の内容だと思います。
- 働き方改革に対する経営者の意思、どうしていきたいか方針を明確にする。
- その為の現状の課題を捉えて時間軸と具体策を織り込んだ実施計画を立てる。
- 実行すること。
まずは、経営の意思が大切と思います。どうしていきたいか、どうなっていきたいか?
働き方改革に素直に対応するのか?生産性を上げる方向で省力化するのか?はたまた別のビジネスモデルを模索するのか?
その上で、現在の課題を捉えて、短期と中長期に分けて方針実現に向けた計画を明確にすること、そして実行することです。
当社では、そういった課題整理と今後の実行計画づくりを支援しています。
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