悩んだら相談することの大切さ(相談の効果)

悩んだら相談することの大切さ(相談の効果)

コロナ渦の中で経済が停滞し、売上が立たないなどの影響が出ています。こういう突然の大きな環境変化にさらされたときに、我々は大きく混乱します。そして、何をして良いか分からず途方に暮れることがあるかもしれません。

そういう時は、家族や信頼できる方や専門家、そして、公的機関へ経営相談することも効果があります。相談して聞いてもらうことにより、話が整理されます。

独りで悩むと混乱するのは状況が見えないから

独りで悩んでいると混乱して道が見えなくなることが良く起きると思います。その原因は、状況が見えないからだと思います。

今回のコロナショックのような急激な環境変化が起きると、一時的に経営者の方々のコントロール範囲を超えてしまうことがあります。

人、設備、資金、情報面を統合して最適解を見つけたいと思っていても、急激な変化の際は、準備が間に合わず、不十分な経営資源の装備の中で、整っていない状況で、今後の対応を考える必要が出てきてしまいます。

そうなると、状況が見えなくなり、そして、混乱します。

相談者側が聞き手に話す事による効果

情報の外部化の効果

相談する機会を持ち、誰かに話をすることの効果について、話し手側から考えてみると、話をすることにより、自分の内部で隠れていた情報が外部化します。

外部化することにより、自分の中で混乱しぐちゃぐちゃになっていた情報が、整理され、再構成しやすくなります。そして、それが、情報の切り口を明確にするとともに、5W1Hが整理されてくると、状況がより的確に見えるようになってきます。

聞き手が相談者を理解するきっかけになる効果

聞き手が相談者を理解するきっかけになり、同じ方向に向いてくれやすくなります。

相談者が話をすることにより、その内容を相談者が理解をすることができるようになります。また、相談者以外の知恵を持っている人に伝わることもできます。

相談を受ける側が聞くことによる効果

傾聴による鏡としての効果

話を聞いてもらいながら、専門家も含む聞き手は聞いているときは鏡として機能することが重要です。話し手の置かれている状況について、専門的な理解を基に仮説を立てながらも、ひたすら、自身の価値判断を交えずに、話し手の理解が進むような質問を投げかけながら、話し手が自分に起きていることを把握するお手伝いをしていくことになります。

「良い聞き手は鏡」として機能できると思います。

また、聞き手に現場や業種に関する専門的な知識や経験があると、仮説と問いの精度が上がってきます。

受け止めることが話し手の安心感につながる効果

また、聞き手が横に寄り添って相談者の話を聞いてくれることにより、相談者は独りではないという安心感が得られることもあると思います。

自分の問題や心配などの心理的な不安に対して、受け止めてもらえることが安心につながります。

相談者にとって必要な支援情報を伝えることができる効果

また、聞き手に専門的な知識や情報があることにより、話し手に必要な知識や情報の提供が行いやすくなります。特に、昨今のコロナショックへの政府による支援施策などは毎日のように新しい情報が追加更新されます。その情報を、相談者が自分だけで的確に把握するのは難しい可能性があります。

相談することにより、必要な情報が的確かつ迅速に伝え、相談者に有効な施策を知る可能性が上がります。

相談することにより見える化の第一歩になり対策につながる

鏡に映る自身の姿を見ることができるようになると、見えた状況に対する対策を立てやすくなります。

対策は問題点を踏まえた取り組みなどの課題の裏返しであると、有効性が発揮しやすくなります。その課題を的確に把握するためには、見える化することが大切です。

話し手と聞き手の共同作業による再構成

相談することにより、話し手が話、聞き手が傾聴する中で相互の間に情報が共有されます。共有された情報が、経営資源別の切り口や5W1Hで何が起きているか整理されることにより、現在の状況が共同作業により相互に再構成されてきます。聞き手の価値判断が混じらない、相談者の言葉を尊重した見える化が重要です。

相談者自身の気づきが理想的

あくまで、相談者が主体です。相談者が自身の中の混乱を見える化して再構成することにより、経営資源や整理して5W1Hを含む現時点での実現可能性がある対策が見えやすくなります。その段階で相談者ご本人が自分の中でひらめき整理できれば理想的な相談です。相談を受けた聞き手は補助者として、解決策を共に考え、情報を提供し相談者を補ってあげることが大切です。

この時期、混乱が起きやすい状況と思います。日々、顧客からの受注をはじめとしたご自身の経営状況も変化し、内部の従業員への対応や、資金的な不足など、状況の変化が非常に激しくなっています。

そういう時には、地元の商工会議所などの公的機関へのご相談などもとても役に立つと思います。

私も誰かのお役に立てるよう、補助者としての自分を磨き、混乱している方々が自分の道が見えるようにお手伝いしていきたいと思います。何かお困りごとあり混乱されていれば、ぜひご相談のご連絡をお待ちしています。

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