自己研鑽しresponse abilityを高める

自己研鑽しresponse abilityを高める

前回のブログで能力開発に効果的な取組みとして自己研鑽の重要性と、自己研鑽が根付く組織づくりが環境変化対応につながることを書きました。

自己研鑽の主体は個人であり、組織に加えて自己研鑽できる個人の主体性が不可欠です。自己研鑽できる個人について考えてみました。

日々の中で必要に応じて自然と行われる自己研鑽

自己研鑽の方法は日々手軽にできる自学自習が多い(2018年度白書)

2018年度の中小企業白書を見ても、従業員の自己研鑽方法について、学校等における講座受講といった形の自己啓発の割合に比べて、インターネット等の自学自習の取組みの方が高いことが分かっています。インターネット等の自学自習が多いのは、日々の取組みの中で必要になった時に、時間や場所を選ばず手軽にできることを行っていることを示していると思います。

周りに見る経営者の方々は日々必要な自己研鑽をし環境変化対応している

関与先の経営者の方々を拝見していて思ったことがあります。その方々に共通することは、覚悟を持ち、自分の会社のやりたいことや進みたい方向などのビジョンを決め、とりあえずその方向に進み、日々起きてくる問題や課題に対して反応(レスポンス)する能力を高めるために、内外の必要な情報を取り込み自己研鑽していることです。ご本人たちはそれが自己研鑽だとは思っていないかもしれません。会社を背負い進む中で、必要なこととして自然と学び、自己研鑽し環境変化に対応しているように見えます。

自己研鑽が個人のレスポンサビリティresponse abilityを高める

自己研鑽により反応する能力【response ability】を高める良い循環を作る

そして、日々の必要な情報を取り入れるために、一般的な情報や関係先との人脈、そして自社の各種数値情報、経営知識や金融面での知識などの情報から学びます。それが、ビジョン実現に向けた日々の取組みや目の前の課題解決に対して反応する能力【response ability】を高めます。そして、高まった能力によりさらに良い反応をしようと自己研鑽すると反応する能力はさらに高まる、良い循環が生まれます。

反応する能力が、任されたことへの責任感【responsibility】に通じる

response ability(反応する能力) はresponsibility(責任)の語源と言われます。ここでは日々起きることへ責任感を持ち、そこへの反応や対応の方針は自分で決められるという意味で書きます。究極的には自分の周りで起きることに対して、それに反応し対応する意図や方針の内容は全て自分で決めることができます。

日々、周囲で起きることに対して自身の覚悟を決めて、外部のネットワークや人脈の助けを借りながら、自己研鑽を図り、対応できる幅を広げながら、方針を決めていくことが自身のresponsibilityにつながります。まずは、目の前の任されたことに対して一つ一つに責任感を持って取り組むことが自己研鑽の最初の一歩になります。

自己研鑽が責任感を高め改善につながり良い循環を作る第一歩

自己研鑽により対応できる範囲を広げ、反応する能力(response ability)を高めることにより、責任感(responsibility)の範囲も広がる良い循環も生まれやすくなると思います。任された目の前の仕事をやりきろうと責任感や興味を持ち、個人や会社の将来を考えながら、対応を考えていると、課題や不足していることが分かります。そして、その課題や不足を埋め改善するための対応のために自然と勉強します。

必要に迫られて行う為、冒頭で述べたように、あらたまって何かの学校やセミナーに時間を作っていくという方法ではなく、時間や場所を選ばずにできるインターネットや読書など時間を選ばずにできることが多くなるのかもしれません。また、経営者の方々であれば、仲間や取引先などとのネットワークの中で教わることも多いかもしれません。それが自己研鑽になります。

私も自己研鑽できる個人であり続けるために、責任感を持ちresponse abilityを高めながら、さらに自己研鑽したいと思います。そして、任された仕事や日々起きることに対して、さらに感度を高めて、良い循環を作りながら、自身で方針を決めて行動したいと思います。

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