OODAサイクルを使って、環境変化に対応していこう

OODAサイクルを使って、環境変化に対応していこう

OODAサイクルという言葉を知ってますか?PDCAサイクルはよく聞くけど、OODAサイクルは初めて聞くという方も多いと思います。

OODAループは今起きている
環境変化に対応する為の考えから

OODAループは、観察(Observe)- 情勢への適応(Orient)- 意思決定(Decide)- 行動(Act)- ループによって、健全な意思決定を実現するというものであり、理論の名称は、これらの頭文字から命名されています。(Wikipediaから引用)

1. 観察(Observe)

監視・観察と訳される。意思決定者自身が直面する、自分以外の外部状況に関する「生のデータ」 (Raw data) の収集を意味します。

2. 情勢への対応(Orient)

「観察」段階で収集した「生のデータ」をもとに情勢を認識し、「価値判断を含んだインフォメーション」として生成する段階です。 

3. 意志決定(Decide)

「情勢への適応」段階で判断された情勢をもとに、行動として具体化するための方策・手段を選択し、場合によっては方針・計画を策定する段階です。

4. 行動(Action)

「意思決定」段階で採択された方針に基づいて、指揮官の意図・命令を踏まえて、実際の行動に移ることです。

OODAループとPDCAサイクルの違い

OODAはそれらのループのことをいいます。また、「OODAループは、元々は軍事行動における指揮官の意思決定を対象としていた」(Wikipedia)とのことで、生産管理の現場などで使われる品質管理など業務管理における継続的な改善を目的にしたPDCAサイクルとは目的が異なります。※Wikipediaを参照

OODAループは刻々と変化する状況の中で意思決定をするときの理論です。環境変化の激しい現代に必要な考え方ですね。

起きていることを観察し、適応策を考え、決定し、行動する。日々の変化に対応しやすい考え方だと思います。考えてみると、このOODAサイクルを私も良く使っていました。

会社を辞めて独立したときに

私自身が脱サラして、0から独立生活をスタートさせた時、最初に方向性を定めて、毎日必死に目の前のことをこなして、やみくもに行動していた時、都度、今の自分の状況と周りとの関わりを内省し、「観察」していました。

そして、偶発的なチャンスが来たら、その状況を俯瞰して、進もうかどうしようかを判断していました。今振り返るとあの時も大きな目標は変えずに、日々内省しながらOODAループを繰り返していました。

 振り返ると、日々使い続けているなーと思います。皆さんも思い当たることがあるかもしれません。

企業の意思決定での実際のケース

私が今年のはじめにクライアントから相談を受けたとき、ここでも社長と共同作業で、OODAループを使いました。

相談内容:製造業の会社で、利益率の非常に低い長期の大量量産案件の打診を受注するかどうか迷っている。どうしたらよいか?

※それを日々の中でそのクライアントとの間でも繰り返しています。

大目標を意識してOODAループを使うと
先が見えない中でも進みやすい

これだけ、環境変化が激しいと、「計画には意味がない」という人もいます。計画を立てても環境変化が激しくて計画そのものが意味をなさないことがあるかもしれません。

これについて、私は計画も大切と思います。なぜならば、目標を定め、そこに向けて適切に計画し実行することにより、無駄を省き、効果的な実行が可能になることがあるからです。ただし、環境変化が激しいことから、計画に依存することはできないと思っています。

 計画に依存できない、先が見えにくいときこそ、日々OODAループを意識して使うようにすると進みやすくなるように思います。

 環境変化が激しい時代、日々刻々と変化する状況をまずは観察し、収集した情報に基づいて、決定し、行動することで道が拓けてくるかもしれません。

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