新しい資本主義という言葉を聞いて思ったこと(所得の再分配について)
新首相の所信表明で
「新しい資本主義」というキーワードが何度か出てきました。所得の再分配の考えで、税率が低くなっている金融所得課税を強化する方向性、富裕層からの税収を増やす方向と思いました。それに対して財界の有力者が痛烈に批判したという言葉を聞きました。
資本主義の限界と巨大格差
それで思い出したのは、NHKの「マネーワールド 欲望の資本主義」という何年間にもわたり放送されている特集番組でコロナ前に放送されていた回でした。
2016年10月の放送で、そこでは、資本主義が開拓するフロンティアはほとんどなくなってきており、先進国の成長率が止まり、大企業の不正があとをたたない。
そして、上位1%の富裕層の人たちが、全世界の富の80%を所有するという衝撃的な報告もされていました。巨大な格差が生まれているということです。
格差は格差を生む。富めるものは富む好循環、そうでないと悪循環に陥ります。
新しい資本主義の必要性
悪循環に陥ると気持ちも滅入ってきます。あきらめもでてきます。経済全体の活力にも悪影響がでて、悪循環が強化されます。そういった世界的な流れの中で所得の再分配の必要性が増していると理解しています。
ベーシックインカムなどはその代表格です。今は、金融所得課税がクローズアップされていますが、それだけではなく資本主義の修正が必要な時代がそういった考え方を必要としているのだと思います。
資本主義のフロンティアが無くなる中、生まれた巨大格差自体が資本主義の活力そのものを奪っているのかもしれません。だから、新しい資本主義という考えは遅かれ早かれ必要な時代になっていると思います。
ただし、推進にはやりすぎはいけず、努力した人が報われるという資本主義の基本的な良さは崩さないようなバランスが必要だと思っています。※ベーシックインカムについてはNHKマネーワールドの放送の中でも何度か扱われていました。
仕事の意味を意識して関わっていきます。
補助金なども所得の再分配の一つです。当社も関与先でそういった仕事に関わらせていただきます。仕事の意味を意識して関わっていきたいと思います。
フェイスブックでコメントする